逐年受診者から発見された肝細胞癌の一例

今回我々は,成人病健診の逐年受診者から発見された肝細胞癌の一例を経験した。平成3年の初回受診時に超音波検査にて肝右葉に複数の血管腫を認め,年一回の経過観察としていた。今回平成8年の健診時に超音波検査にて新たに肝左葉部に直径7cm大の腫瘍を認め,肝癌疑いで同病院内科に精査入院となる。種々の画像診断によりhepatocellular carcinomaと診断され,肝外側区域切除術が施行された。健康診断を毎年受診していたにもかかわらず発見時の腫瘍径は7cmと大きく,進行癌であった。...

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Published in健康医学 Vol. 13; no. 3; pp. 321 - 324
Main Authors 白川, 勝己, 阿部, 和弘, 升味, 正光, 時信, 弘, 望月, 謡子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本人間ドック学会 1998
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ISSN0914-0328
2186-5019
DOI10.11320/ningendock1986.13.321

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Summary:今回我々は,成人病健診の逐年受診者から発見された肝細胞癌の一例を経験した。平成3年の初回受診時に超音波検査にて肝右葉に複数の血管腫を認め,年一回の経過観察としていた。今回平成8年の健診時に超音波検査にて新たに肝左葉部に直径7cm大の腫瘍を認め,肝癌疑いで同病院内科に精査入院となる。種々の画像診断によりhepatocellular carcinomaと診断され,肝外側区域切除術が施行された。健康診断を毎年受診していたにもかかわらず発見時の腫瘍径は7cmと大きく,進行癌であった。
ISSN:0914-0328
2186-5019
DOI:10.11320/ningendock1986.13.321