病院のCOVID-19集団感染を踏まえた換気ガイドライン案

多くの病院でCOVID-19の集団感染が発生し，幾つかの病院で空調換気に関する調査が行われた．空調・換気設備のメンテナンス不良によって，エアロゾル感染を防ぐための換気性能が不十分であったことが指摘された．空気調和・衛生工学会，日本感染制御学会などの協力を得て，国内外の基準に関する情報収集と一般病棟の換気対策指針が検討された．病院におけるCOVID-19集団感染の発生と対応に関する調査結果をもとに，既存病院における3段階（a．平常時，b．発生リスク増大時，c．感染者治療時）の換気対策案が示された．...

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Bibliographic Details
Published inJapanese Journal of Infection Prevention and Control Vol. 39; no. 5; pp. 184 - 190
Main Author 林, 基哉
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本環境感染学会 25.09.2024
Japanese Society for Infection Prevention and Control
Subjects
aerosol infection
existing hospital
general patient ward
outbreak
エアロゾル感染
一般病室
既存病院
集団感染
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Summary:多くの病院でCOVID-19の集団感染が発生し，幾つかの病院で空調換気に関する調査が行われた．空調・換気設備のメンテナンス不良によって，エアロゾル感染を防ぐための換気性能が不十分であったことが指摘された．空気調和・衛生工学会，日本感染制御学会などの協力を得て，国内外の基準に関する情報収集と一般病棟の換気対策指針が検討された．病院におけるCOVID-19集団感染の発生と対応に関する調査結果をもとに，既存病院における3段階（a．平常時，b．発生リスク増大時，c．感染者治療時）の換気対策案が示された．
ISSN:1882-532X
1883-2407
DOI:10.4058/jsei.39.184