高速らせんCT検査における患者被曝線量の低減

歯科領域においても高速らせん(Spiral/Helical)CTの利用が大学附属病院を中心に広がりつつある. その一方いわゆる3次元(3D)画像等の利用拡大による患者被曝線量増大の懸念がある. この研究では歯科インプラント, 顎変形症等に対し用いられるデンタルCT, デンタスキャンと呼ばれているCT検査や, CT検査によって得られたデータからの3D画像作成や光造型模型作成を目的とした検査において, “検査の最適化”をおこなうため, 最適撮影条件を検討することを目的とした. このためKalenderらの提唱したピッチ(1回転当たりのテーブル移動量/スライス幅)を大きくすることによる被曝の低減方法...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in歯科放射線 Vol. 40; no. 3; pp. 187 - 199
Main Authors 加藤, 二久, 森田, 康彦, 佐々木, 武仁, 河野, 一典, 野井倉, 武憲, 吉野, 教夫, 犬童, 寛子, 誉田, 栄一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本歯科放射線学会 30.09.2000
日本歯科放射線学会
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN0389-9705
2185-6311
DOI10.11242/dentalradiology1960.40.187

Cover

More Information
Summary:歯科領域においても高速らせん(Spiral/Helical)CTの利用が大学附属病院を中心に広がりつつある. その一方いわゆる3次元(3D)画像等の利用拡大による患者被曝線量増大の懸念がある. この研究では歯科インプラント, 顎変形症等に対し用いられるデンタルCT, デンタスキャンと呼ばれているCT検査や, CT検査によって得られたデータからの3D画像作成や光造型模型作成を目的とした検査において, “検査の最適化”をおこなうため, 最適撮影条件を検討することを目的とした. このためKalenderらの提唱したピッチ(1回転当たりのテーブル移動量/スライス幅)を大きくすることによる被曝の低減方法1の有用性を実際のCT撮影条件で検討した. また米国においてX線管電流と時間の積mAsと被曝線量mGyの指標であるCTDI(CT Dose Index)がFDA(Food and Drug Administration)からPerformance Standard 21 CFR(Code of Federal Regulations)1020.33 Computed Tomography equipment2で規定, 採用されている.
ISSN:0389-9705
2185-6311
DOI:10.11242/dentalradiology1960.40.187