安静時エネルギー消費量及び体組成に対する身体活動と加齢の影響に関する臨床的研究
【目的】安静時エネルギー消費量(resting energy expenditure;REE)及び体組成に対する身体活動と加齢の影響を検討した。【対象と方法】身体活動の影響は身体活動が高い健常者(10名、55.1±5.7歳)、外来患者(11名、54.5±9.2歳)と身体活動が低い入院患者(9名、54.0±5.7歳)を対象とした。加齢の影響に関しては外来患者と入院患者を69歳以下(外来18名、入院29名)、70歳代(外来8名、入院21名)、80歳以上(外来4名、入院48名)に群分けした。これら全ての群で REE測定、体組成分析を行い比較検討した。【結果】身体活動に関して、健常者では REEと骨格...
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Published in | 日本静脈経腸栄養学会雑誌 Vol. 30; no. 5; pp. 1164 - 1169 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本静脈経腸栄養学会
2015
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Subjects | |
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ISSN | 2189-0161 2189-017X |
DOI | 10.11244/jspen.30.1164 |
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Summary: | 【目的】安静時エネルギー消費量(resting energy expenditure;REE)及び体組成に対する身体活動と加齢の影響を検討した。【対象と方法】身体活動の影響は身体活動が高い健常者(10名、55.1±5.7歳)、外来患者(11名、54.5±9.2歳)と身体活動が低い入院患者(9名、54.0±5.7歳)を対象とした。加齢の影響に関しては外来患者と入院患者を69歳以下(外来18名、入院29名)、70歳代(外来8名、入院21名)、80歳以上(外来4名、入院48名)に群分けした。これら全ての群で REE測定、体組成分析を行い比較検討した。【結果】身体活動に関して、健常者では REEと骨格筋量がより強い相関を認めた。加齢の影響では80歳以上の入院患者は、骨格筋量が80歳未満の全群に比し有意に低値で、REEと骨格筋量との相関も69歳以下の入院患者や外来患者で強く認められたのに対し全く認められなかった。【結論】骨格筋量の減少した高齢者のエネルギー必要量の算出には体組成を把握の上、間接熱量測定による評価が有用と考えられた。 |
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ISSN: | 2189-0161 2189-017X |
DOI: | 10.11244/jspen.30.1164 |