病院で行われている注射準備時の針交換の現状と課題

本研究は全国の病院に勤務している看護師を対象とした質問紙調査によって, 注射準備時の針交換に用いる方法と関係する問題を明らかにし, より安全な注射技術構築に向けた示唆を得ることを目的とした. 分析対象は729名で, 注射準備時に針刺し経験のある者は48.1%であった. 注射準備時の針交換で最も多かった方法は, プロテクターを手に持って露出した針に被せる方法であり, 続いてプロテクターの内側を針ですくいリキャップする方法, 針廃棄ボックスを使用する方法, 指でつまんで針を外す方法であった. また注射準備時の針交換に用いる方法を問題だと回答した者は61.3%であった. このことから, 清潔で安全な...

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Published in日本看護技術学会誌 Vol. 17; pp. 18 - 25
Main Authors 樋之津, 淳子, 檜山, 明子, 田中, 広美
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本看護技術学会 2018
Japanese Society of Nursing Art and Science
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Summary:本研究は全国の病院に勤務している看護師を対象とした質問紙調査によって, 注射準備時の針交換に用いる方法と関係する問題を明らかにし, より安全な注射技術構築に向けた示唆を得ることを目的とした. 分析対象は729名で, 注射準備時に針刺し経験のある者は48.1%であった. 注射準備時の針交換で最も多かった方法は, プロテクターを手に持って露出した針に被せる方法であり, 続いてプロテクターの内側を針ですくいリキャップする方法, 針廃棄ボックスを使用する方法, 指でつまんで針を外す方法であった. また注射準備時の針交換に用いる方法を問題だと回答した者は61.3%であった. このことから, 清潔で安全な方法で針交換できる技術の構築が必要であると示唆された.
ISSN:1349-5429
2423-8511
DOI:10.18892/jsnas.17.0_18