PCR法による牛由来の黄色ブドウ球菌およびバルク乳の毒素性ショック症候群毒素遺伝子の検出(短報)

牛の乳房炎およびバルク乳由来の黄色ブドウ球菌の毒素性ショック症候群毒素(TSST)遺伝子をPCR法で調べた. tst遺伝子は, ラテックス凝集反応においてTSST陽性を示した牛由来株で, 人由来株と同様に179 bpのバンドとして観察されたが, 陰性株では認められなかった. PCR法の検出限界は1.2×103個/mlであった. バルク乳125例を選択的に培養し, PCR法で調べたところ, ブドウ球菌が認められた35例中10例でtst遺伝子が検出された....

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Published inJournal of Veterinary Medical Science Vol. 58; no. 11; pp. 1133 - 1135
Main Authors 竹内, 正太郎, 石黒, 景子, 池上, 光浩, 海藤, 敏雄, 早川, 裕二
Format Journal Article
LanguageEnglish
Published 公益社団法人 日本獣医学会 1996
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Summary:牛の乳房炎およびバルク乳由来の黄色ブドウ球菌の毒素性ショック症候群毒素(TSST)遺伝子をPCR法で調べた. tst遺伝子は, ラテックス凝集反応においてTSST陽性を示した牛由来株で, 人由来株と同様に179 bpのバンドとして観察されたが, 陰性株では認められなかった. PCR法の検出限界は1.2×103個/mlであった. バルク乳125例を選択的に培養し, PCR法で調べたところ, ブドウ球菌が認められた35例中10例でtst遺伝子が検出された.
ISSN:0916-7250
1347-7439
DOI:10.1292/jvms.58.11_1133