A県内のNICU看護師のFamily-Centered Care (FCC) の実践と課題 看護師のインタビュー調査から

A県内のNICUに勤務している看護師12名を対象に家族支援におけるFCCの実践内容と課題を明らかにしFCC推進のための示唆を得ることを目的に半構成的インタビューを実施し、質的帰納的分析を行った。実践内容は、6コアカテゴリーが形成され【在宅を見据えて継続的に支援する】、【タイミングを見極めて家族のケアへの参加を促す】、【子どもの状態把握を支援する】、【家族機能をアセスメントして支援する】、【親役割の認識を促進しケアの移譲を図る】、【家族を尊重しかかわる】であった。課題については、4コアカテゴリーが形成され【家族支援の充実とその評価】、【施設や医療チームにおける体制の整備】、【FCCに関する知識や...

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Published in日本小児看護学会誌 Vol. 28; pp. 27 - 34
Main Authors 金泉, 志保美, 松﨑, 奈々子, 佐光, 恵子, 久保, 仁美, 今井, 彩
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本小児看護学会 2019
日本小児看護学会
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ISSN1344-9923
2423-8457
DOI10.20625/jschn.28_27

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Summary:A県内のNICUに勤務している看護師12名を対象に家族支援におけるFCCの実践内容と課題を明らかにしFCC推進のための示唆を得ることを目的に半構成的インタビューを実施し、質的帰納的分析を行った。実践内容は、6コアカテゴリーが形成され【在宅を見据えて継続的に支援する】、【タイミングを見極めて家族のケアへの参加を促す】、【子どもの状態把握を支援する】、【家族機能をアセスメントして支援する】、【親役割の認識を促進しケアの移譲を図る】、【家族を尊重しかかわる】であった。課題については、4コアカテゴリーが形成され【家族支援の充実とその評価】、【施設や医療チームにおける体制の整備】、【FCCに関する知識や技術の質的向上】、【スムーズな在宅移行への支援体制の整備】であった。FCC推進のための示唆として、看護教育の強化・充実、NICUの環境・体制づくり、小児の在宅移行システムの整備の3点を得た。
ISSN:1344-9923
2423-8457
DOI:10.20625/jschn.28_27