CAD/CAM 用ポリマー含浸セラミックスの現状と将来展望
ポリマー含浸セラミックス(またはポリマー含浸セラミックネットワーク,PICN)は,セラミックス骨格とポリマー骨格の共連続構造をもつ複合材料である.PICN は,セラミックスやコンポジットレジンなどの従来の歯冠修復材料と比べ,硬さや弾性係数などの機械的性質(力学的性質)がエナメル質や象牙質に近く,力学的生体適合性に優れた修復材料として注目されている.本稿では,臨床で使用されているPICN の機械的性質,物理化学的性質,接着性,生体適合性および用途について概説する.また,新しいPICN の開発事例を紹介し,今後のPICN の可能性について述べる....
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Published in | 日本歯科理工学会誌 Vol. 42; no. 2; pp. 111 - 117 |
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Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本歯科理工学会
25.05.2023
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Subjects | |
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ISSN | 1884-4421 2188-417X |
DOI | 10.18939/jsdmd.42.2_111 |
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Summary: | ポリマー含浸セラミックス(またはポリマー含浸セラミックネットワーク,PICN)は,セラミックス骨格とポリマー骨格の共連続構造をもつ複合材料である.PICN は,セラミックスやコンポジットレジンなどの従来の歯冠修復材料と比べ,硬さや弾性係数などの機械的性質(力学的性質)がエナメル質や象牙質に近く,力学的生体適合性に優れた修復材料として注目されている.本稿では,臨床で使用されているPICN の機械的性質,物理化学的性質,接着性,生体適合性および用途について概説する.また,新しいPICN の開発事例を紹介し,今後のPICN の可能性について述べる. |
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ISSN: | 1884-4421 2188-417X |
DOI: | 10.18939/jsdmd.42.2_111 |