トシリズマブの投与により褥創の改善が得られた難治性関節リウマチの一例

症例は72歳女性.1999年に関節リウマチを発症し高疾患活動性が持続した.2010年2月に全身倦怠感,微熱,多関節痛で入院した.ステロイドを増量したが,感染症を繰り返し,低蛋白血症が進行し,日常生活動作が困難となり臀部に褥創をきたした.計4回のトシリズマブの投与で全身状態は改善し,それに伴い褥創も改善した.疾患活動性により全身状態が悪化した症例ではトシリズマブの投与で有効性が得られると考えられた....

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Published in臨床リウマチ Vol. 25; no. 2; pp. 119 - 124
Main Authors 竹田, 剛, 中川, 育磨, 武井, 望, 清水, 悠以, 小谷, 俊雄
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本臨床リウマチ学会 2013
The Japanese Society for Clinical Rheumatology and Related Research
Subjects
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ISSN0914-8760
2189-0595
DOI10.14961/cra.25.119

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Summary:症例は72歳女性.1999年に関節リウマチを発症し高疾患活動性が持続した.2010年2月に全身倦怠感,微熱,多関節痛で入院した.ステロイドを増量したが,感染症を繰り返し,低蛋白血症が進行し,日常生活動作が困難となり臀部に褥創をきたした.計4回のトシリズマブの投与で全身状態は改善し,それに伴い褥創も改善した.疾患活動性により全身状態が悪化した症例ではトシリズマブの投与で有効性が得られると考えられた.
ISSN:0914-8760
2189-0595
DOI:10.14961/cra.25.119