兵庫県立大学における先端医工学研究センター立ち上げについて

兵庫県立大学では、平成28 年4 月に先端医工学研究センター(A M E C :advanced medical engineer ingcenter,通称エイメック)を開設した。本センターでは兵庫県立大学が長年培ってきた医工学研究に関する研究シーズを集結させ,異分野の研究者が学学連携することで,研究開発の深化,効率化,多様化を進めている.そのため本センターには,工学研究科,生命理学研究科,物質理学研究科,シミュレーション学研究科,看護学部,環境人間学部など,分野横断的に50 名以上の教員が参画している.これにより,材料分野,デバイス分野,情報解析分野,バイオ分野,病院情報分野など,様々な医療...

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Published inTransactions of Japanese Society for Medical and Biological Engineering Vol. Annual56; no. Abstract; p. S218-1
Main Author 小橋, 昌司
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本生体医工学会 2018
Japanese Society for Medical and Biological Engineering
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Summary:兵庫県立大学では、平成28 年4 月に先端医工学研究センター(A M E C :advanced medical engineer ingcenter,通称エイメック)を開設した。本センターでは兵庫県立大学が長年培ってきた医工学研究に関する研究シーズを集結させ,異分野の研究者が学学連携することで,研究開発の深化,効率化,多様化を進めている.そのため本センターには,工学研究科,生命理学研究科,物質理学研究科,シミュレーション学研究科,看護学部,環境人間学部など,分野横断的に50 名以上の教員が参画している.これにより,材料分野,デバイス分野,情報解析分野,バイオ分野,病院情報分野など,様々な医療ニーズへの対応が可能である。本センターが核となり,医療機関の研究ニーズ,ものづくり企業のシーズ,そこに兵庫県立大学の基礎研究開発が加わることで,革新的な医工学製品の研究開発を推進している.その仕組みとして医工連携コンソーシアムを設立し,製造業,医療機関,金融機関,各種団体,個人にご加入いただき,ニーズ,シーズの紹介,マッチングを進めている.さらに最新の医工学関連技術,治療・診断技術を情報収集するため,国内外の工学・医学研究者らを講師にお招きし,毎月例会で学術交流講演会,医工連携セミナーを開催している.また年度フォーラム,国際シンポジウムを開催し,国内外へ本センターの活動周知に努めています.本稿では、センター立ち上げられた際の目的やモチベーション(必要性)苦労した点を挙げ、今後の展開、政府省庁などの行政に期待することを述べる。
ISSN:1347-443X
1881-4379
DOI:10.11239/jsmbe.Annual56.S218-1