子どもの事故予防のための日常生活インフォマティクス

その時代の科学技術の発展は,観察技術によって制約される.近年のセンシング技術や情報処理技術の発展によって,日常生活空間に埋め込まれたセンサからの大規模な日常生活データを取得したり,収集したデータを用いて日常生活の説明・再現モデルを構築するモデル構築のパラダイムが可能になりつつあり,日常生活インフォマティクスとでも呼べる新たな科学技術領域が始まろうとしている.子どもや高齢者の住宅内の製品安全といった社会問題は,日常生活インフォマティクスの応用が期待されている典型例である.本稿では,子どもの事故予防の新たなアプローチとして日常生活インフォマティクスを取り上げ,子どもの日常生活行動のセンシング技術,...

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Published inバイオメカニズム学会誌 Vol. 33; no. 1; pp. 16 - 22
Main Authors 本村, 陽一, 北村, 光司, 山中, 龍宏, 西田, 佳史
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published バイオメカニズム学会 2009
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ISSN0285-0885
DOI10.3951/sobim.33.16

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Summary:その時代の科学技術の発展は,観察技術によって制約される.近年のセンシング技術や情報処理技術の発展によって,日常生活空間に埋め込まれたセンサからの大規模な日常生活データを取得したり,収集したデータを用いて日常生活の説明・再現モデルを構築するモデル構築のパラダイムが可能になりつつあり,日常生活インフォマティクスとでも呼べる新たな科学技術領域が始まろうとしている.子どもや高齢者の住宅内の製品安全といった社会問題は,日常生活インフォマティクスの応用が期待されている典型例である.本稿では,子どもの事故予防の新たなアプローチとして日常生活インフォマティクスを取り上げ,子どもの日常生活行動のセンシング技術,モデリング技術や,それらの応用事例を例示したい.
ISSN:0285-0885
DOI:10.3951/sobim.33.16