全身性エリテマトーデスやANCA関連血管炎に類似した所見を呈した血液培養陰性の感染性心内膜炎の一例
症例は75歳男性.血球減少・腎機能悪化・発熱・炎症反応高値に加え,抗好中球細胞質抗体(ANCA)陽性,抗二本鎖DNA(抗dsDNA)抗体陽性より膠原病が疑われたが心エコーにて僧帽弁に疣腫形成を認めたため,血液培養陰性であったが感染性心内膜炎(IE)として抗生剤を開始した.抗生剤に対する反応が十分ではなかったが,Bartonella属抗体の有意な上昇を認めたことが適切な抗生剤の選択につながった1例を経験したので報告する....
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Published in | 臨床リウマチ Vol. 29; no. 2; pp. 114 - 120 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本臨床リウマチ学会
2017
The Japanese Society for Clinical Rheumatology and Related Research |
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0914-8760 2189-0595 |
DOI | 10.14961/cra.29.114 |
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Summary: | 症例は75歳男性.血球減少・腎機能悪化・発熱・炎症反応高値に加え,抗好中球細胞質抗体(ANCA)陽性,抗二本鎖DNA(抗dsDNA)抗体陽性より膠原病が疑われたが心エコーにて僧帽弁に疣腫形成を認めたため,血液培養陰性であったが感染性心内膜炎(IE)として抗生剤を開始した.抗生剤に対する反応が十分ではなかったが,Bartonella属抗体の有意な上昇を認めたことが適切な抗生剤の選択につながった1例を経験したので報告する. |
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ISSN: | 0914-8760 2189-0595 |
DOI: | 10.14961/cra.29.114 |