コンビニエンスストアの灰皿撤去の要望活動

【目 的】 広島県廿日市市内の灰皿を設置するコンビニエンスストアに対して灰皿撤去を要望し、受動喫煙を無くすことを目的とした。【方 法】 灰皿を設置するコンビニエンスストアを抽出し、2022年、2023年度と2回にわたり灰皿撤去の要望を行った。 【結 果】 2022年度は灰皿を設置する26店舗中2店舗が灰皿撤去したがその内、1店舗は再び灰皿を設置していた。2023年度は新たに2店舗が灰皿撤去に応じてくれた。これらの店舗に対して感謝状を贈り表彰した。 【考 察】 2020年に受動喫煙防止を目的とした改正健康増進法が施行されたが、コンビニエンスストアは規制対象施設となっておらず、灰皿がある店舗では未...

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Published inJapanese Journal of Tobacco Control Vol. 20; no. 1; pp. 11 - 15
Main Authors 大久保, 和典, 渡, 正伸
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本禁煙学会 2025
Japan Society for Tobacco Control
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ISSN1882-6806
DOI10.14950/jstc.20.11

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Summary:【目 的】 広島県廿日市市内の灰皿を設置するコンビニエンスストアに対して灰皿撤去を要望し、受動喫煙を無くすことを目的とした。【方 法】 灰皿を設置するコンビニエンスストアを抽出し、2022年、2023年度と2回にわたり灰皿撤去の要望を行った。 【結 果】 2022年度は灰皿を設置する26店舗中2店舗が灰皿撤去したがその内、1店舗は再び灰皿を設置していた。2023年度は新たに2店舗が灰皿撤去に応じてくれた。これらの店舗に対して感謝状を贈り表彰した。 【考 察】 2020年に受動喫煙防止を目的とした改正健康増進法が施行されたが、コンビニエンスストアは規制対象施設となっておらず、灰皿がある店舗では未だに多くの市民が受動喫煙を経験している。とくに通学路に面している店舗では登下校時に多くの小・中学生などが受動喫煙の被害にあっている。今回我々は2年にわたり灰皿撤去を要望し3店舗において灰皿撤去が実現された。微力であるが意味のある活動が出来たと考える。 【結 語】 今なお受動喫煙被害が残っているコンビニエンスストアなどの多くの現場に対しても、改正健康増進法による法令規制が行われることを切に希望する。
ISSN:1882-6806
DOI:10.14950/jstc.20.11