大学病院を活用したオープンイノベーション 内視鏡シミュレーターロボット“Mikoto”の開発と新展開

我が国は、急速な少子高齢化やグローバル化、新興国の台頭による競争激化など、社会の急激な変化に直面しており、発展的で活力のある社会を目指す変革が求められています。このような状況で、革新的な新しい産業の創出や社会の変革を担う人財の育成は、大変重要な課題となっています。とくに、医療機器やロボットは、日本の高いものづくり技術を生かせるという利点もあり、今後、成長が見込まれる重要な分野です。そこで、鳥大病院では、企業と共同で多くの機器開発を進めています。その中の一つである内視鏡用シミュレーターロボット“Mikoto”は、臓器モデル内に設置したセンサーにより圧力を測定することで、医師の手技を評価できるよう...

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Published inTransactions of Japanese Society for Medical and Biological Engineering Vol. Annual57; no. Abstract; p. S203_1
Main Author 植木, 賢
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本生体医工学会 2019
Japanese Society for Medical and Biological Engineering
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ISSN1347-443X
1881-4379
DOI10.11239/jsmbe.Annual57.S203_1

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Summary:我が国は、急速な少子高齢化やグローバル化、新興国の台頭による競争激化など、社会の急激な変化に直面しており、発展的で活力のある社会を目指す変革が求められています。このような状況で、革新的な新しい産業の創出や社会の変革を担う人財の育成は、大変重要な課題となっています。とくに、医療機器やロボットは、日本の高いものづくり技術を生かせるという利点もあり、今後、成長が見込まれる重要な分野です。そこで、鳥大病院では、企業と共同で多くの機器開発を進めています。その中の一つである内視鏡用シミュレーターロボット“Mikoto”は、臓器モデル内に設置したセンサーにより圧力を測定することで、医師の手技を評価できるようにしました。また、咽頭反射や消化管の収縮などリアルな生体反応を有し、緊張感のある訓練を可能にしました。本シンポジウムでは、医看工による“ものづくりワーキング”や、全診療科が連携し病院をあげて行う医療機器開発、“発明楽”による医療イノベーションを目指した取り組みについて紹介します。
ISSN:1347-443X
1881-4379
DOI:10.11239/jsmbe.Annual57.S203_1