高齢者会食サービス利用者の実態調査と栄養教育の課題
目的: 「高齢者会食サービス」を行っている高齢者施設で、このサービスを利用する在宅高齢者に実態調査と栄養教育を行い、低栄養予防のための課題やニーズを検討した。方法:1 回目調査は2020 年1 月から2 月に行った。対象者は27 人である。概況調査、食習慣調査(BDHQ)、簡易栄養状態評価表(MNA-SF)による調査と身体測定を行った。1か月後にその結果を調査対象者に報告し、低栄養に関する栄養教育とアンケートを実施した。2 回目調査は2020 年9 月と10 月に実施した。結果: 対象者の70% が高齢者のみの世帯であった。1回目調査結果では、女性の64 % に「低栄養」あるいは「低栄養のリス...
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Published in | Nutrition care and management Vol. 21; no. 2; p. 34 |
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Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本健康・栄養システム学会
2022
japanese Society on Nutrition Care and Management |
Online Access | Get full text |
ISSN | 2432-3438 2758-3309 |
DOI | 10.57440/jncm.21.2_34 |
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Summary: | 目的: 「高齢者会食サービス」を行っている高齢者施設で、このサービスを利用する在宅高齢者に実態調査と栄養教育を行い、低栄養予防のための課題やニーズを検討した。方法:1 回目調査は2020 年1 月から2 月に行った。対象者は27 人である。概況調査、食習慣調査(BDHQ)、簡易栄養状態評価表(MNA-SF)による調査と身体測定を行った。1か月後にその結果を調査対象者に報告し、低栄養に関する栄養教育とアンケートを実施した。2 回目調査は2020 年9 月と10 月に実施した。結果: 対象者の70% が高齢者のみの世帯であった。1回目調査結果では、女性の64 % に「低栄養」あるいは「低栄養のリスク」があった。栄養教育後のアンケート結果から低栄養についての理解と食事の改善の意欲がうかがえた。約8 か月後に実施した2回目調査の時点では、栄養状態に有意な変化は見られなかったが、女性対象者では下腿周囲長の減少がみられた。 男性対象者では、栄養教育と栄養評価によって、自己効力感が有意に向上した。キーワード:高齢者、会食サービス、低栄養、栄養評価、栄養教育 |
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ISSN: | 2432-3438 2758-3309 |
DOI: | 10.57440/jncm.21.2_34 |