リウマチケア看護師の育成を目的とした地域での取り組み

目的:2010年,リウマチ性疾患のケアに関する優れた看護師の育成を目的に日本リウマチ財団登録リウマチケア看護師(ケア看護師)制度が発足したことで,関節リウマチ(RA)患者を中心としたチーム医療の重要性が叫ばれている.岐阜リウマチケア研究会を設立し,ケア看護師のスキルアップ,情報交換を目的とした活動を行ってきたので紹介する. 活動実績:2012年,県内のケア看護師を中心に研究会を設立し同年10月より県内の複数の地区(岐阜市,高山市,多治見市,大垣市,美濃加茂市)で開催し,2年2か月の間に第9回まで行った.毎回,リウマチケアに関連した講演(1時間)とパネルディスカッション(1時間)を予定し,ケア看...

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Published in臨床リウマチ Vol. 27; no. 2; pp. 117 - 121
Main Authors 辻, 美紀子, 大熊, 美代子, 岩田, 典子, 佐藤, 正夫, 白木, 利枝, 北村, きみ子, 広瀬, 弥生
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本臨床リウマチ学会 2015
The Japanese Society for Clinical Rheumatology and Related Research
Subjects
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ISSN0914-8760
2189-0595
DOI10.14961/cra.27.117

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Summary:目的:2010年,リウマチ性疾患のケアに関する優れた看護師の育成を目的に日本リウマチ財団登録リウマチケア看護師(ケア看護師)制度が発足したことで,関節リウマチ(RA)患者を中心としたチーム医療の重要性が叫ばれている.岐阜リウマチケア研究会を設立し,ケア看護師のスキルアップ,情報交換を目的とした活動を行ってきたので紹介する. 活動実績:2012年,県内のケア看護師を中心に研究会を設立し同年10月より県内の複数の地区(岐阜市,高山市,多治見市,大垣市,美濃加茂市)で開催し,2年2か月の間に第9回まで行った.毎回,リウマチケアに関連した講演(1時間)とパネルディスカッション(1時間)を予定し,ケア看護師資格の申請・更新に必要な教育研修会単位を2単位取得可能とした.テーマは薬物療法に関することが多かったが,感染症対策,理学療法,身体障害者手帳や介護保険などの医療サービスにも言及した.参加人数は20名~50名,平均30名であった.岐阜県におけるケア看護師数は2010年6名,2011年14名,2012年28名,2013年37名と,順調に増加している. 結論:看護師のRA治療に対する関心の維持と看護師間における情報交換を目的に研究会を設立し活動した結果,ケア看護師数も着実に増加した.参加者からは,他施設の医療従事者との情報交換を通じて勤務施設間での現状比較ができることが有益であるとの多くの感想が得られた.
ISSN:0914-8760
2189-0595
DOI:10.14961/cra.27.117