当院における呼吸サポートチームの活動

当院は,療養病床,指定療養介護事業所,回復期リハ病棟を有しており,呼吸ケアに関して複雑多岐な問題を抱えている.そこで,2013年5月に呼吸サポートチーム(RST)を立ちあげた.当院の取り組みや課題について報告する. 立ち上げまでの経過として,当院では2007年より指定療養介護事業所を開設したため,人工呼吸器管理されている神経筋疾患,重症心身障害児(者)の入所者数が増加してきた.適切な呼吸および人工呼吸器管理が行えること,院内スタッフに対しての教育・指導を目的としてRSTを立ち上げた. 活動内容は会議と病棟ラウンドを定期的に実施.会議やラウンドを通して人工呼吸器設定等の検討を行ってきた.院内スタ...

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Published in日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 Vol. 25; no. 2; pp. 299 - 301
Main Authors 小金澤, 敦, 山﨑, 忍, 深町, 秀彦, 吉田, 雅俊, 萩原, 和章, 田中, 亜希, 宮城, 浩一, 泉, 從道, 黒岩, 靖
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会 31.08.2015
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Summary:当院は,療養病床,指定療養介護事業所,回復期リハ病棟を有しており,呼吸ケアに関して複雑多岐な問題を抱えている.そこで,2013年5月に呼吸サポートチーム(RST)を立ちあげた.当院の取り組みや課題について報告する. 立ち上げまでの経過として,当院では2007年より指定療養介護事業所を開設したため,人工呼吸器管理されている神経筋疾患,重症心身障害児(者)の入所者数が増加してきた.適切な呼吸および人工呼吸器管理が行えること,院内スタッフに対しての教育・指導を目的としてRSTを立ち上げた. 活動内容は会議と病棟ラウンドを定期的に実施.会議やラウンドを通して人工呼吸器設定等の検討を行ってきた.院内スタッフに対しては呼吸器の解剖,MI-E機器の使用方法に関する勉強会を行った. 当院では2014年10月の時点で46名の方が人工呼吸器を使用していた.NPPV患者の呼吸ケアの統一やRSTから発信された情報を共有し,日常のケアに繋げていくことが今後の課題となる.
ISSN:1881-7319
2189-4760
DOI:10.15032/jsrcr.25.2_299