甲状腺癌取扱い規約第9版改訂のポイント 乳頭癌

甲状腺癌取扱い規約第9版における甲状腺乳頭癌の診断項目に大きな変更はないが,新たに「低リスク腫瘍」の概念が導入されたことに伴い,核所見の記載方法や濾胞型乳頭癌の概念に若干の変更が加えられている。診断必須項目ではないが,主な遺伝子変異や免疫染色に関する情報も追記された。乳頭癌の亜型では,従来の濾胞型,大濾胞型,好酸性細胞型,びまん性硬化型,高細胞型,充実型,ボブネイル型に加え,円柱細胞型が新たに加わった。旧規約にあった篩型亜型は乳頭癌亜型から外れ,独立した腫瘍として記載されている。...

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Published in日本内分泌外科学会雑誌 Vol. 41; no. 1; pp. 18 - 22
Main Author 大橋, 隆治
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本内分泌外科学会 2024
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Summary:甲状腺癌取扱い規約第9版における甲状腺乳頭癌の診断項目に大きな変更はないが,新たに「低リスク腫瘍」の概念が導入されたことに伴い,核所見の記載方法や濾胞型乳頭癌の概念に若干の変更が加えられている。診断必須項目ではないが,主な遺伝子変異や免疫染色に関する情報も追記された。乳頭癌の亜型では,従来の濾胞型,大濾胞型,好酸性細胞型,びまん性硬化型,高細胞型,充実型,ボブネイル型に加え,円柱細胞型が新たに加わった。旧規約にあった篩型亜型は乳頭癌亜型から外れ,独立した腫瘍として記載されている。
ISSN:2434-6535
2758-8785
DOI:10.11226/ojjaes.41.1_18