膝前十字靭帯再建術後のSingle leg hopの基準値について 性別・年代別の評価
【目的】膝前十字靭帯(Anterior Cruciate Ligament:以下,ACL)再建術後症例におけるSingle leg hop(以下,SLH)の性別・年代別の基準値を検討すること。【方法】ACL再建術を施行した687症例を対象とした。スポーツ復帰時のACL非損傷側(以下,健側)と再建側(以下,患側)のSLHの跳躍距離と身長で正規化した値(以下,身長比)を調査し,性別・年代別(10代 20代 30代 40代 50代)の平均値 ± 標準偏差をカルテより後ろ向きに調査した。また,男女別に年代毎のSLH基準値の違いも検討した。【結果】SLHの跳躍距離と身長比の健側および患側の性別・年代別の...
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Published in | 総合理学療法学 Vol. 2; pp. 25 - 33 |
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Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 大阪府理学療法士会生涯学習センター
2022
大阪府理学療法士会生涯学習センター |
Subjects | |
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ISSN | 2436-3871 2436-388X |
DOI | 10.50918/cptr.2022-001 |
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Summary: | 【目的】膝前十字靭帯(Anterior Cruciate Ligament:以下,ACL)再建術後症例におけるSingle leg hop(以下,SLH)の性別・年代別の基準値を検討すること。【方法】ACL再建術を施行した687症例を対象とした。スポーツ復帰時のACL非損傷側(以下,健側)と再建側(以下,患側)のSLHの跳躍距離と身長で正規化した値(以下,身長比)を調査し,性別・年代別(10代 20代 30代 40代 50代)の平均値 ± 標準偏差をカルテより後ろ向きに調査した。また,男女別に年代毎のSLH基準値の違いも検討した。【結果】SLHの跳躍距離と身長比の健側および患側の性別・年代別の基準値が明らかとなった。年代別のSLH基準値は,男女ともに10代 20代で高値であり,30代 40代 50代にかけて小さくなる傾向にあった。【結論】SLHの性別・年代別基準値が明らかとなり,健患比評価が困難な両側ACL同時再建症例や反対側ACL損傷症例に対しての指標になると考える。 |
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ISSN: | 2436-3871 2436-388X |
DOI: | 10.50918/cptr.2022-001 |