症例から学ぶ―診療のポイントとピットフォール 司会のことば
この企画は聴衆参加型のものであり, 単に講師が特殊な症例を紹介し, その疾患に関する知識について解説するのではない. 正しい診断・治療に必要なポイントは何か, 陥りやすいピットフォールにはどのようなものがあるのか, それに気づくにはどうすればよいのか, また, その対応はどうするかを, 症例提示する講師と聴衆とのやり取りの中で, 的確に把握していただくことを主眼とした. それぞれの領域での造詣が深いだけでなく, 聴衆との応対が適切に行えると実行委員会で勘考された講師は4名で, 耳科学領域は小川洋先生, 鼻科学領域は出島健司先生, 口腔・咽頭・喉頭科学領域は中山明仁先生, そして頭頸部領域は松浦...
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Published in | 日本耳鼻咽喉科学会会報 Vol. 117; no. 12; p. 1501 |
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Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本耳鼻咽喉科学会
20.12.2014
日本耳鼻咽喉科学会 |
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Summary: | この企画は聴衆参加型のものであり, 単に講師が特殊な症例を紹介し, その疾患に関する知識について解説するのではない. 正しい診断・治療に必要なポイントは何か, 陥りやすいピットフォールにはどのようなものがあるのか, それに気づくにはどうすればよいのか, また, その対応はどうするかを, 症例提示する講師と聴衆とのやり取りの中で, 的確に把握していただくことを主眼とした. それぞれの領域での造詣が深いだけでなく, 聴衆との応対が適切に行えると実行委員会で勘考された講師は4名で, 耳科学領域は小川洋先生, 鼻科学領域は出島健司先生, 口腔・咽頭・喉頭科学領域は中山明仁先生, そして頭頸部領域は松浦一登先生があたられた. それぞれの先生方には, 単に症例を提示するだけでなく, 随時, 討論の進行も担当されるようお願いした. 当日, 司会者はあくまでも交通整理役に徹するだけで, 熟練講師の誘導のもと, 本誌面で提示されている症例に関して, 討論いただいた. テキストの司会の言葉として, 「この企画の成功の有無は聴衆がいかに参加してくださるかにかかっていることを再認識していただき, ご協力をお願いするところである」と記したが, まさに司会者の意図したとおり, 講師と聴衆とが一つになって進行され, 息の付く間もないやり取りのもと, 充実した内容となった. 司会者にとっても望外の喜びであった. 最後に, 周到なる準備と当日機転の利いた進行をしていただいた講師の方々にお礼を申し上げる次第である. |
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ISSN: | 0030-6622 1883-0854 |
DOI: | 10.3950/jibiinkoka.117.1501 |