ナノ秒時間分解蛍光異方性によるカチオン界面活性剤一水系の相転移挙動の研究
2本のアルキル基を有するカチオン界面活性剤 (Arquad 2HTおよびArquad20) 希薄水溶液の-30~70℃における相転移挙動を時間分解蛍光異方性測定から調べた。Arquad 2HT系では, 既報のジオクタデシルジメチルアンモニウム=クロリド-水系と同様に, コアゲル-ゲルおよびゲル-液晶間の相転移がそれぞれ36および42℃で観測された。コアゲル-ゲル相転移では, Arquad 2HTのアルキル鎖間の距離は変化したが, アルキル鎖の揺らぎの程度は変化しなかった。一方, Arquad2Oは-30℃以上で液晶状態であった。...
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Published in | 日本油化学会誌 Vol. 46; no. 12; pp. 1455 - 1459 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | English |
Published |
公益社団法人 日本油化学会
1997
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Online Access | Get full text |
ISSN | 1341-8327 1884-1996 |
DOI | 10.5650/jos1996.46.1455 |
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Summary: | 2本のアルキル基を有するカチオン界面活性剤 (Arquad 2HTおよびArquad20) 希薄水溶液の-30~70℃における相転移挙動を時間分解蛍光異方性測定から調べた。Arquad 2HT系では, 既報のジオクタデシルジメチルアンモニウム=クロリド-水系と同様に, コアゲル-ゲルおよびゲル-液晶間の相転移がそれぞれ36および42℃で観測された。コアゲル-ゲル相転移では, Arquad 2HTのアルキル鎖間の距離は変化したが, アルキル鎖の揺らぎの程度は変化しなかった。一方, Arquad2Oは-30℃以上で液晶状態であった。 |
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ISSN: | 1341-8327 1884-1996 |
DOI: | 10.5650/jos1996.46.1455 |