院内感染の現況と予防対策

「I はじめに」院内感染は1980年代に社会問題化して以来, 常に医療・福祉の大きな問題でありつづけている. 今日まで各病院, 福祉施設また各職種の学会員が種々の形で院内感染の予防と対策に取り組んできたが, 現実にはなお難題が山積していると思われる. 一方, 本学会員の所属する機関にも, 対策に充分な人的経済的資源を裂くことのできる病院や施設から, 一人で何役も果たさなければならない小さな病院や施設まで様々であり, 対策に携わる職種も医師・看護師・薬剤師・検査技師・事務など多岐にわたる. 本ワークショップでは, 吉川学会長の意図に沿い, 「私達が対策を必要とする院内感染を来たす種々の疾患や対策...

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Published in日本農村医学会雑誌 Vol. 56; no. 6; pp. 840 - 846
Main Authors 安藤俊二, 大榮薫, 久保田妙子, 江川雅巳, 池田しづ子, 島崎豊, 松井遵一郎, 外山譲二
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本農村医学会 2008
日本農村医学会
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ISSN0468-2513
1349-7421
DOI10.2185/jjrm.56.840

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Summary:「I はじめに」院内感染は1980年代に社会問題化して以来, 常に医療・福祉の大きな問題でありつづけている. 今日まで各病院, 福祉施設また各職種の学会員が種々の形で院内感染の予防と対策に取り組んできたが, 現実にはなお難題が山積していると思われる. 一方, 本学会員の所属する機関にも, 対策に充分な人的経済的資源を裂くことのできる病院や施設から, 一人で何役も果たさなければならない小さな病院や施設まで様々であり, 対策に携わる職種も医師・看護師・薬剤師・検査技師・事務など多岐にわたる. 本ワークショップでは, 吉川学会長の意図に沿い, 「私達が対策を必要とする院内感染を来たす種々の疾患や対策法を, 様々な立場で携わった経験と実践を原則論に終始することなく, 具体的に発表し合い, 参加者が知識としてお持ち帰りいただく」ことをめざし, きれい事ではなく, 本音で話しあうワークショップを目的とした.
ISSN:0468-2513
1349-7421
DOI:10.2185/jjrm.56.840