トシリズマブによりステロイドから離脱し得た重症成人発症スティル病の一例
43歳,女性.発熱,顔面と体幹部の紅斑,関節痛を示す成人発症スティル病に対して,プレドニゾロンの投与が行われたが,治療抵抗性であり,播種性血管内凝固を併発した.血漿交換を施行,シクロフォスファミド,シクロスポリンを追加し,病状は改善した.その後,寛解維持目的としてトシリズマブを導入し,疾患活動性の低下を認めた. プレドニゾロン,シクロスポリンを漸減, 中止したが寛解状態は維持できた.トシリズマブの寛解維持における意義について検討した....
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Published in | 臨床リウマチ Vol. 27; no. 3; pp. 205 - 211 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本臨床リウマチ学会
2015
The Japanese Society for Clinical Rheumatology and Related Research |
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0914-8760 2189-0595 |
DOI | 10.14961/cra.27.205 |
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Summary: | 43歳,女性.発熱,顔面と体幹部の紅斑,関節痛を示す成人発症スティル病に対して,プレドニゾロンの投与が行われたが,治療抵抗性であり,播種性血管内凝固を併発した.血漿交換を施行,シクロフォスファミド,シクロスポリンを追加し,病状は改善した.その後,寛解維持目的としてトシリズマブを導入し,疾患活動性の低下を認めた. プレドニゾロン,シクロスポリンを漸減, 中止したが寛解状態は維持できた.トシリズマブの寛解維持における意義について検討した. |
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ISSN: | 0914-8760 2189-0595 |
DOI: | 10.14961/cra.27.205 |