薬学部のモデル・コアカリキュラムとカリキュラム設計の実際

「薬学教育モデル・コアカリキュラム(平成25年度改訂版)」では,学習成果基盤型教育の考え方のもと,卒業時までに修得されるべき「薬剤師として求められる基本的な資質」として,チーム医療への参画など10の資質を掲げている。また,薬学生が身につけるべき基本的な項目として,チーム医療やコミュニケーションなどが挙げられており,入学後早期から卒業まで,学修を積み重ね醸成していくべきものとされている。本学の多職種連携教育(IPE)カリキュラムは,低学年から高学年にわたる6つの科目から構成されている。カリキュラム構築の過程において,学部間で異なるカリキュラムスケジュールにIPE科目を組み込む難しさ等に直面しなが...

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Published in日本保健医療福祉連携教育学会学術誌・保健医療福祉連携 Vol. 15; no. 2; pp. 88 - 91
Main Authors ⻆山, 香織, 中村, 敏明, 政田, 幹夫
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本保健医療福祉連携教育学会 2022
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Summary:「薬学教育モデル・コアカリキュラム(平成25年度改訂版)」では,学習成果基盤型教育の考え方のもと,卒業時までに修得されるべき「薬剤師として求められる基本的な資質」として,チーム医療への参画など10の資質を掲げている。また,薬学生が身につけるべき基本的な項目として,チーム医療やコミュニケーションなどが挙げられており,入学後早期から卒業まで,学修を積み重ね醸成していくべきものとされている。本学の多職種連携教育(IPE)カリキュラムは,低学年から高学年にわたる6つの科目から構成されている。カリキュラム構築の過程において,学部間で異なるカリキュラムスケジュールにIPE科目を組み込む難しさ等に直面しながらも,一つ一つ課題を解決してきた。連続したIPEカリキュラムにより自職種の専門性の自覚、プロフェッショナルな思考や信念の養成、他職種との良好な関係性の構築に繋がり,今後の医療を担う人材育成に寄与するものと考える。
ISSN:1883-6380
2434-4842
DOI:10.32217/jaipe.15.2_88