看護職のセカンドキャリアに向けた要望とキャリア形成支援の検討

医療福祉施設に勤務する40歳以上60歳未満の看護職を対象に,セカンドキャリア(年齢を理由とした退職後に再び看護職として働くこと)における要望と,看護実務経験とセカンドキャリアで希望する業務との関連を明らかにし,キャリア形成支援について検討することを目的に,質問紙調査を行った. セカンドキャリア希望あり群1,194名の7割以上が今までの経験や適性を活かした業務を希望し,身体的問題や新しい業務の習得に困難を感じていた.希望する業務では外来スタッフ業務が最も多く,急性期や慢性期病棟スタッフ業務は経験している人数が多いにも関わらず,セカンドキャリアでの希望は少なかった.また,セカンドキャリアで希望する...

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Published in千葉県立保健医療大学紀要 Vol. 10; no. 1; pp. 1_27 - 1_34
Main Authors 大滝, 千智, 川村, 紀子, 川城, 由紀子, 石井, 邦子, 鳥田, 美紀代
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 千葉県立保健医療大学 31.03.2019
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ISSN1884-9326
2433-5533
DOI10.24624/cpu.10.1_1_27

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Summary:医療福祉施設に勤務する40歳以上60歳未満の看護職を対象に,セカンドキャリア(年齢を理由とした退職後に再び看護職として働くこと)における要望と,看護実務経験とセカンドキャリアで希望する業務との関連を明らかにし,キャリア形成支援について検討することを目的に,質問紙調査を行った. セカンドキャリア希望あり群1,194名の7割以上が今までの経験や適性を活かした業務を希望し,身体的問題や新しい業務の習得に困難を感じていた.希望する業務では外来スタッフ業務が最も多く,急性期や慢性期病棟スタッフ業務は経験している人数が多いにも関わらず,セカンドキャリアでの希望は少なかった.また,セカンドキャリアで希望するほとんどの業務において,それぞれの業務と同じ経験があることが関連していた.これらのことから,定年前から定年後に希望する看護実務経験ができるような職場でキャリアを積めるような支援の必要性が考えられた.
ISSN:1884-9326
2433-5533
DOI:10.24624/cpu.10.1_1_27