CADによる膜評価装置の設計と光造形装置による実装のための研究
(はじめに)糖尿病患者数は全国に1000万人程度いると言われており、進行すると重篤な合併症を招くおそれがある。しかしながら、治療に使用されるインスリンは医者の直感によって投与されている。それを改善する目的で、七里らによって人工膵島デバイス開発され、臨床的にも成功しているが広く普及に至っていないのが現状である。(目的)そこで本研究では、より簡便な方法による浸透圧で駆動する制御系や外部エネルギーを必要としない浸透圧アクチュエータの開発を目的とし、血糖変化によるインスリンを注入するシステムの駆動を提案してきている。これを最適化を行い実装を検討する。(方法)グルコースを透過させない膜を用いれば、透過膜...
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Published in | 生体医工学 Vol. Annual60; no. Abstract; p. 256_2 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益社団法人 日本生体医工学会
2022
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Summary: | (はじめに)糖尿病患者数は全国に1000万人程度いると言われており、進行すると重篤な合併症を招くおそれがある。しかしながら、治療に使用されるインスリンは医者の直感によって投与されている。それを改善する目的で、七里らによって人工膵島デバイス開発され、臨床的にも成功しているが広く普及に至っていないのが現状である。(目的)そこで本研究では、より簡便な方法による浸透圧で駆動する制御系や外部エネルギーを必要としない浸透圧アクチュエータの開発を目的とし、血糖変化によるインスリンを注入するシステムの駆動を提案してきている。これを最適化を行い実装を検討する。(方法)グルコースを透過させない膜を用いれば、透過膜からの水の移動はグルコース濃度の変化による浸透圧によって支配される。この水の移動による容積変化によってダイヤフラム弁を駆動させ、流路が形成されるようなシステムを考案した。(結論)このようなシステムによって駆動源や制御系を必要としないアクチュエータの作成を行った。今後の作成した装置で動作の確認を行い、動物実験で可能性を確認を計画している。 |
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ISSN: | 1347-443X 1881-4379 |
DOI: | 10.11239/jsmbe.Annual60.256_2 |