入院時体重,在胎日数等を用いたNICU およびGCU における 入院日数予測に関する研究

本研究では入院時に得られる情報を用いてNICU およびGCU の入院日数を予測する重回帰式を構築し,テストケースを用いて予測式の交差妥当性を検証することを目的とする.対象はNICU・GCU 入院患児1280 例とし,Hold-Out 法にてモデル構築ケース1149 例とテストケース131 例に分割した.入院時点で得られる情報を説明変数とし,退院までの入院日数を目的変数とする階層的重回帰分析を行い,得られたモデルからAIC の値を求めて最適な統計モデルの選択を行った.選択されたモデルの説明変数として,入院時体重,在胎日数,入院時頭囲,アプガースコア1分,アプガースコア5 分,産科的異常の有無,経...

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Published inバイオメディカル・ファジィ・システム学会誌 Vol. 22; no. 2; pp. 41 - 52
Main Authors 山本, 康弘, 三重, 和憲, 斎藤, 恵一, 伊藤, 由美
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published バイオメディカル・ファジィ・システム学会 2020
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ISSN1345-1537
2424-2578
DOI10.24466/jbfsa.22.2_41

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Summary:本研究では入院時に得られる情報を用いてNICU およびGCU の入院日数を予測する重回帰式を構築し,テストケースを用いて予測式の交差妥当性を検証することを目的とする.対象はNICU・GCU 入院患児1280 例とし,Hold-Out 法にてモデル構築ケース1149 例とテストケース131 例に分割した.入院時点で得られる情報を説明変数とし,退院までの入院日数を目的変数とする階層的重回帰分析を行い,得られたモデルからAIC の値を求めて最適な統計モデルの選択を行った.選択されたモデルの説明変数として,入院時体重,在胎日数,入院時頭囲,アプガースコア1分,アプガースコア5 分,産科的異常の有無,経腟分娩・帝王切開分娩,初産・経産が得られた.テストケースにて実入院日数と予測入院日数を比較した結果,有意差を認めず高い相関を示したことから,当該施設の対象における交差妥当性が支持された.
ISSN:1345-1537
2424-2578
DOI:10.24466/jbfsa.22.2_41