新人保健師を対象としたリフレクションに基づく個別支援実践能力向上プログラムの効果

本研究の目的は,新人保健師を対象としたリフレクションに基づく個別支援実践能力を高める学習プログラムを実施し,受講生に生じた気づきや学びを明らかにし,プログラムの効果を検討することである. 本プログラムは,おおよそ2か月ごとに3回,計9時間の講義とグループワーク,自己学習から構成されたものである.使用したワークシートに記述された内容をデータとし,リフレクションを通してどのような気づきや学びが生じていたのか,内容分析を行った. すべてのプログラムに参加できた20名の受講生を分析対象者とした.データより抽出されたリフレクションのコアカテゴリは,【自己を知る必要性への気づき】【周囲の支えの存在の必要性...

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Published in千葉県立保健医療大学紀要 Vol. 10; no. 1; pp. 1_43 - 1_50
Main Authors 雨宮, 有子, 佐藤, 紀子, 細谷, 紀子, 石川, 志麻
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 千葉県立保健医療大学 31.03.2019
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ISSN1884-9326
2433-5533
DOI10.24624/cpu.10.1_1_43

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Summary:本研究の目的は,新人保健師を対象としたリフレクションに基づく個別支援実践能力を高める学習プログラムを実施し,受講生に生じた気づきや学びを明らかにし,プログラムの効果を検討することである. 本プログラムは,おおよそ2か月ごとに3回,計9時間の講義とグループワーク,自己学習から構成されたものである.使用したワークシートに記述された内容をデータとし,リフレクションを通してどのような気づきや学びが生じていたのか,内容分析を行った. すべてのプログラムに参加できた20名の受講生を分析対象者とした.データより抽出されたリフレクションのコアカテゴリは,【自己を知る必要性への気づき】【周囲の支えの存在の必要性への気づき】【専門職者としての自覚】【支援方法/関係づくりの見直し】【支援の手ごたえの実感】【自己の成長の実感】であった. 結果より,本プログラムの活用は,新人保健師のリフレクションを促進し,自己に向き合い,支援者として援助の方向性を見直し,周囲の支えを得ながら実践を高める一定の効果があることが確認できた.
ISSN:1884-9326
2433-5533
DOI:10.24624/cpu.10.1_1_43