感染性心内膜炎にて大動脈弁と僧帽弁前尖破壊をきたした成人心室中隔欠損症の1 症例
症例は46 歳男性で,発熱,全身倦怠感を主訴に入院した.BNP 高値,肺うっ血より心不全と診断し,血液培養と大動脈弁疣贅より感染性心内膜炎(IE) と診断した.抗生剤や心不全治療を開始したが,急激に心不全は増悪し,緊急に大動脈弁置換術,僧帽弁形成術を施行した.術中心室中隔欠損を認め,パッチ閉鎖術を追加した.IE は比較的まれな疾患で,左右シャントを呈する心室中隔欠損症に,左心系の感染は少ないため報告した....
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Published in | 日大医学雑誌 Vol. 75; no. 3; pp. 123 - 127 |
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Main Authors | , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本大学医学会
01.06.2016
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Subjects | |
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ISSN | 0029-0424 1884-0779 |
DOI | 10.4264/numa.75.3_123 |
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Summary: | 症例は46 歳男性で,発熱,全身倦怠感を主訴に入院した.BNP 高値,肺うっ血より心不全と診断し,血液培養と大動脈弁疣贅より感染性心内膜炎(IE) と診断した.抗生剤や心不全治療を開始したが,急激に心不全は増悪し,緊急に大動脈弁置換術,僧帽弁形成術を施行した.術中心室中隔欠損を認め,パッチ閉鎖術を追加した.IE は比較的まれな疾患で,左右シャントを呈する心室中隔欠損症に,左心系の感染は少ないため報告した. |
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ISSN: | 0029-0424 1884-0779 |
DOI: | 10.4264/numa.75.3_123 |