牛の心内膜炎から分離されたStreptococcus suis type 33

2011年8月,病畜として搬入された黒毛和牛に,疣贅性心内膜炎,肺血栓,腎の点状出血等の所見が認められた.細菌学的検査で,心内膜炎病変部並びに,肺血栓部から,グラム陽性レンサ球菌が分離された.16S rRNA 遺伝子領域の塩基配列解析及び共凝集試験により,分離菌株はStreptococcus suisの血清型33型であることが判明した.本報告は,S. suis 血清型33型を原因とする,世界で初めての牛の心内膜炎事例である....

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Published in日本獣医師会雑誌 Vol. 66; no. 3; pp. 195 - 199
Main Authors 佐藤, 友美, 須藤, 亜寿佳, 大貫, 典子, 大倉, 正稔, 高松, 大輔
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本獣医師会 20.03.2013
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Summary:2011年8月,病畜として搬入された黒毛和牛に,疣贅性心内膜炎,肺血栓,腎の点状出血等の所見が認められた.細菌学的検査で,心内膜炎病変部並びに,肺血栓部から,グラム陽性レンサ球菌が分離された.16S rRNA 遺伝子領域の塩基配列解析及び共凝集試験により,分離菌株はStreptococcus suisの血清型33型であることが判明した.本報告は,S. suis 血清型33型を原因とする,世界で初めての牛の心内膜炎事例である.
ISSN:0446-6454
2186-0211
DOI:10.12935/jvma.66.195