医学部のモデル・コア・カリキュラムを達成するIPEプログラム導入の例
現行の医学教育モデル・コア・カリキュラム(平成28年度改訂版)では,チーム医療に関するコンピテンシーのレベルは,その項目名「チーム医療の実践」に示されている通り“理解”レベルではなく,より高い“実践”レベルが求められていることから,卒業時のゴールとして「他職種学生との協働学習成果あるいは臨床現場における他職種との診療実践」を達成できるカリキュラムが求められていると解釈できる。学習目標達成のためにはIPEを必修の正規カリキュラムとして実施することが必要であり本稿では実行可能性が高いと思われる2つの方法,1)既存のカリキュラムに埋め込んで実施する方法,2)IPE科目を新設する方法について,千葉大学...
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Published in | 日本保健医療福祉連携教育学会学術誌・保健医療福祉連携 Vol. 15; no. 2; pp. 78 - 81 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本保健医療福祉連携教育学会
2022
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Summary: | 現行の医学教育モデル・コア・カリキュラム(平成28年度改訂版)では,チーム医療に関するコンピテンシーのレベルは,その項目名「チーム医療の実践」に示されている通り“理解”レベルではなく,より高い“実践”レベルが求められていることから,卒業時のゴールとして「他職種学生との協働学習成果あるいは臨床現場における他職種との診療実践」を達成できるカリキュラムが求められていると解釈できる。学習目標達成のためにはIPEを必修の正規カリキュラムとして実施することが必要であり本稿では実行可能性が高いと思われる2つの方法,1)既存のカリキュラムに埋め込んで実施する方法,2)IPE科目を新設する方法について,千葉大学の例を参考として,他大学に導入する時のヒントと共に紹介する。教員はIPEの実施の成功や学生の多職種連携実践を行う能力の獲得のみに目を奪われがちであるが,IPEの真の目的は「患者中心の」「ケアの質の改善」であることを常に心にとめて教育実践を行うことが重要である。 |
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ISSN: | 1883-6380 2434-4842 |
DOI: | 10.32217/jaipe.15.2_78 |