頭部外傷診療における救急医/脳神経外科医/集中治療医の連携

頭部外傷診療において, 外傷初期診療~脳神経外科手術~神経集中治療~リハビリテーションとseamlessな診療連携が重要である. 脳損傷は不可逆的な損傷であり, ひとたび損傷が生じると回復は困難である. 頭部を含めた外傷診療では, 外傷初期診療ガイドラインや頭部外傷治療・管理のガイドラインなど診療の標準化が進み, 救急医や脳神経外科医, 集中治療医による役割分担がなされるようになった. それぞれの専門治療の質が向上し高い治療成果が得られる一方で, 適切な連携体制が求められる. われわれ脳神経外科医も外傷診療チームの一員としてガイドラインの共有が必要である. お互いを知ることで頭部外傷患者の転帰...

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Published in脳神経外科ジャーナル Vol. 32; no. 6; pp. 350 - 355
Main Authors 末廣, 栄一, 河島, 雅到, 松野, 彰
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人日本脳神経外科コングレス 2023
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ISSN0917-950X
2187-3100
DOI10.7887/jcns.32.350

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Summary:頭部外傷診療において, 外傷初期診療~脳神経外科手術~神経集中治療~リハビリテーションとseamlessな診療連携が重要である. 脳損傷は不可逆的な損傷であり, ひとたび損傷が生じると回復は困難である. 頭部を含めた外傷診療では, 外傷初期診療ガイドラインや頭部外傷治療・管理のガイドラインなど診療の標準化が進み, 救急医や脳神経外科医, 集中治療医による役割分担がなされるようになった. それぞれの専門治療の質が向上し高い治療成果が得られる一方で, 適切な連携体制が求められる. われわれ脳神経外科医も外傷診療チームの一員としてガイドラインの共有が必要である. お互いを知ることで頭部外傷患者の転帰改善が期待できる.
ISSN:0917-950X
2187-3100
DOI:10.7887/jcns.32.350