自治体における生活習慣病対策推進のためのデータ活用マニュアル

• Published in: 保健医療科学 Vol. 66; no. 1; pp. 21 - 28
• Main Author: 横山, 徹爾
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 国立保健医療科学院 2017
• Subjects: データヘルス 計画; データ活用; 健康日本21（第二次）; 分析ツール; 特定健康診査・特定保健指導; 生活習慣病対策
• ISSN: 1347-6459; 2432-0722
• DOI: 10.20683/jniph.66.1_21

近年，わが国の生活習慣病対策は，科学的根拠に基づいて推進することがますます重要になってきている．健康日本21（第二次），特定健康診査・特定保健指導，データヘルス計画等においては，各種データを効果的に活用し，根拠に基づいた計画の策定と実施，評価を行うことが不可欠になっており，また，それに合わせて，健診・保健指導，医療費，介護保険等に関して活用可能なデータが増大している．しかし，現状では，これら膨大なデータを積極的に活用している自治体や保険者はまだ十分とは言えない．そこで，どの自治体においても健診・医療・介護等のデータを活用して，地域の健康課題を明らかにしたうえで保健事業の立案と展開を行い，生活習慣病対策を効果的に実施していくことができるように，「自治体における生活習慣病対策のための健診・医療・介護等データ活用マニュアル」およびデータ分析を容易にするための教材・ツール集を作成し，国立保健医療科学院のホームページで公開している．同マニュアルは，データ解析の理論ではなく，具体的な活用場面別にデータの入手と教材・ツールの使用法，読み解きの手順を示して，全国の自治体や保険者ですぐに活用できる実用的なものを目指した．地方自治体において，健診・医療・介護等のデータに基づく生活習慣病対策を推進するためにご活用いただきたい．