特発性縦隔気腫の 1 例

症例は 14 歳の男児.突然の胸痛のため近医から紹介受診となった.画像検査で縦隔気腫を確認後に三次病院へ搬送し,搬送先で特発性縦隔気腫の診断にて保存的治療のみで自然軽快した.本症は,典型例では数日で自然軽快する予後良好な疾患といわれており,続発性縦隔気腫との鑑別が重要である.小児科領域からの報告は非常に少ないが,小児科医も日常診療において念頭におかなければならない疾患のひとつである....

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Published in日大医学雑誌 Vol. 71; no. 5; pp. 349 - 353
Main Authors 中島, 園子, 渡邉, 健一, 田川, 雅子, 鈴木, 琢真, 斉藤, 勝也, 丸山, 英和, 羽賀, 直樹, 益子, 貴行
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本大学医学会 01.10.2012
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Summary:症例は 14 歳の男児.突然の胸痛のため近医から紹介受診となった.画像検査で縦隔気腫を確認後に三次病院へ搬送し,搬送先で特発性縦隔気腫の診断にて保存的治療のみで自然軽快した.本症は,典型例では数日で自然軽快する予後良好な疾患といわれており,続発性縦隔気腫との鑑別が重要である.小児科領域からの報告は非常に少ないが,小児科医も日常診療において念頭におかなければならない疾患のひとつである.
ISSN:0029-0424
1884-0779
DOI:10.4264/numa.71.349