歩行障害を示した高齢犬に対するコラーゲンペプチド投与が歩様に及ぼす影響

歩行異常のある9歳以上の高齢犬13頭に、0.25g/kg/dayのコラーゲンペプチドを3ヶ月間経口投与し、歩様の変化を非投与群と比較した。一般身体検査から、全ての被検犬が高齢犬に見られる関節疾患また身体状況であった。歩様の評価は、ビデオ撮影した犬の歩様をスコア化して行い、コラーゲンペプチド投与群では、9頭のうち5頭で歩様の改善がみられた(改善率=5/9、56%)。非投与群では4頭中の2頭で歩様の改善がみられた(改善率=2/4、50%)。著しい歩様改善が観察されたコラーゲン投与個体では、歩行時の活動性の増加や尾の位置の上昇などがみられた。以上の結果から、コラーゲンペプチドの継続的な摂取によって高...

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Published inペット栄養学会誌 Vol. 21; no. 3; pp. 119 - 125
Main Authors 阿部, 仁美, 小林, 良輔, 山下, 菜摘, 山川, 真史, 桜井, 富士朗
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本ペット栄養学会 10.10.2018
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Summary:歩行異常のある9歳以上の高齢犬13頭に、0.25g/kg/dayのコラーゲンペプチドを3ヶ月間経口投与し、歩様の変化を非投与群と比較した。一般身体検査から、全ての被検犬が高齢犬に見られる関節疾患また身体状況であった。歩様の評価は、ビデオ撮影した犬の歩様をスコア化して行い、コラーゲンペプチド投与群では、9頭のうち5頭で歩様の改善がみられた(改善率=5/9、56%)。非投与群では4頭中の2頭で歩様の改善がみられた(改善率=2/4、50%)。著しい歩様改善が観察されたコラーゲン投与個体では、歩行時の活動性の増加や尾の位置の上昇などがみられた。以上の結果から、コラーゲンペプチドの継続的な摂取によって高齢犬の歩様が改善される可能性が示唆された。
ISSN:1344-3763
2185-7601
DOI:10.11266/jpan.21.3_119