静脈留置針を用いた血管確保における外針留置のアルゴリズム

新人看護師 (以下FN) の血管確保技術に対するベテラン看護師 (以下VN) の教示内容をもとに技術の要素を抽出し,血管確保の成否にかかわる技術を可視化した.  FN21名による留置針を用いた血管確保を実践したあと,VN5名によるFNに対する教育的介入を実施した.教育的介入場面の録画から逐語録を作成し,VNにより教示された技術内容ごとに,A (Antecedent:先行条件),B (Behavior:行動),C (Consequence:結果) に分類した.先行条件であるVNの教示内容をもとに血管確保の成否にかかわる技術の要素を抽出し,血管確保技術の開始から終了までをJIS規格 (JISX01...

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Published in日本看護技術学会誌 Vol. 15; no. 1; pp. 81 - 86
Main Authors 炭谷, 正太郎, 渡邉, 順子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本看護技術学会 20.04.2016
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ISSN1349-5429
2423-8511
DOI10.18892/jsnas.15.1_81

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Summary:新人看護師 (以下FN) の血管確保技術に対するベテラン看護師 (以下VN) の教示内容をもとに技術の要素を抽出し,血管確保の成否にかかわる技術を可視化した.  FN21名による留置針を用いた血管確保を実践したあと,VN5名によるFNに対する教育的介入を実施した.教育的介入場面の録画から逐語録を作成し,VNにより教示された技術内容ごとに,A (Antecedent:先行条件),B (Behavior:行動),C (Consequence:結果) に分類した.先行条件であるVNの教示内容をもとに血管確保の成否にかかわる技術の要素を抽出し,血管確保技術の開始から終了までをJIS規格 (JISX0121-1986) に準じアルゴリズムによって可視化した.その結果,FNが留置針を血管内に刺入を果たし血液の逆流を確認してから内針を抜去する間に技術的課題が判明した.FNが自己の技術を客観視し,FNの技術を正確に振り返るためには本アルゴリズムの活用は有効と考える.
ISSN:1349-5429
2423-8511
DOI:10.18892/jsnas.15.1_81