老年看護学概論受講前後における看護学生の高齢者観の変化

【目的】高齢者への看護について専門的に学ぶ前段階にある看護学生において、老年看護学概論の受講前後での高齢者観の変化を明らかにすることである。 【方法】私立大学看護学部の1 年生54名を対象に、老年看護学概論受講前後で高齢者観についての質問紙調査を実施した。 【結果】回収率は受講前調査で51名(94.4%)、受講後調査で42名(77.7%)であった。受講前と比べて受講後の正解割合が有意に高かった項目は、「単独世帯(χ²=28.34, p‹.001,OR=3.20)」、「記憶力(χ²=8.77, p=.003, OR=4.90)」、「性興味(χ²=5.68, p=.017, OR=1.40)」、「...

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Published in健康科学大学紀要 Vol. 14; pp. 217 - 229
Main Authors 山﨑, さやか, 黒田, 梨絵, 三木, 喜美子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 健康科学大学 2018
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Summary:【目的】高齢者への看護について専門的に学ぶ前段階にある看護学生において、老年看護学概論の受講前後での高齢者観の変化を明らかにすることである。 【方法】私立大学看護学部の1 年生54名を対象に、老年看護学概論受講前後で高齢者観についての質問紙調査を実施した。 【結果】回収率は受講前調査で51名(94.4%)、受講後調査で42名(77.7%)であった。受講前と比べて受講後の正解割合が有意に高かった項目は、「単独世帯(χ²=28.34, p‹.001,OR=3.20)」、「記憶力(χ²=8.77, p=.003, OR=4.90)」、「性興味(χ²=5.68, p=.017, OR=1.40)」、「非効率(χ²=4.93, p=.026, OR=1.90)」であった。 【結論】高齢者への看護について専門的に学ぶ前段階にある看護学生において、老年看護学概論受講によって正確な高齢者観を養うことができる可能性が示唆された。
ISSN:1882-5540
2433-4634
DOI:10.24582/bhsu.14.0_217