鉄道施設建設・改良プロジェクトに関するVE20年の取組み〔JR東日本東京工事事務所

1987年4月, 日本国有鉄道は分割民営化され, 鉄道の再生に寄せる国民の期待と不安の中で, 東日本地域を営業エリアとする鉄道会社としてJR東日本が発足した. それから20年余, お客さまをはじめとする関係者の支援, 協力により幾多の困難を乗り越え, 会社発足時の日的の1つであった完全民営化を達成することができた. この間, 東京工事事務所は, グループにおける総合エンジニアリング部門の専門機関として東京圏における鉄道駅, 鉄道線路, 駅ビル等の建設・改良プロジェクトなどを提案するとともに, 数多くのプロジェクトを完成させてきた. 様々なプロジェクトを推進するうえで顕著な実績を挙げたのが198...

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Published in建設マネジメント研究論文集 Vol. 15; pp. 453 - 458
Main Authors 關, 豊, 平野, 政幸, 横山, 力
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 土木学会 2008
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Summary:1987年4月, 日本国有鉄道は分割民営化され, 鉄道の再生に寄せる国民の期待と不安の中で, 東日本地域を営業エリアとする鉄道会社としてJR東日本が発足した. それから20年余, お客さまをはじめとする関係者の支援, 協力により幾多の困難を乗り越え, 会社発足時の日的の1つであった完全民営化を達成することができた. この間, 東京工事事務所は, グループにおける総合エンジニアリング部門の専門機関として東京圏における鉄道駅, 鉄道線路, 駅ビル等の建設・改良プロジェクトなどを提案するとともに, 数多くのプロジェクトを完成させてきた. 様々なプロジェクトを推進するうえで顕著な実績を挙げたのが1989年に導入したVE (Value Engineering) 手法である. インハウス・エンジニアによるVE活動, 東京工事事務所という組織に適合した独自のVE手法の開発, 工事請負契約後請負者からVE提案を受入れる制度の導入, 社内で養成したインストラクターによる初心者研修制度など創意工夫を重ね実践してきた. プロジェクト企画・実施部門として最近のVE実施例も含めVE活動20年の取組みを報告する.
ISSN:1884-8311
DOI:10.2208/procm.15.453