ROSA支援下での頭蓋内電極留置術症例の経験
本邦においても, 定位ロボット装置を用いた頭蓋内電極留置術が保険収載された. ロボットガイド下での電極留置術のメリットは, 低侵襲のもと, 迅速かつ正確に留置を行えることである. 本稿では, 当院におけるROSA支援下での頭蓋内電極留置術の手術手技を報告した. 本手術に先立ち, プランニングのみならずシミュレーションを行うことで, 手技の安全性と効率性を高めることができた. 今後も, 脳深部構造にてんかん原生領域が予測される症例などには, 積極的にSEEGが適用されると考えられる. 安全かつ効率的な電極留置に向け, 手術計画・手技におけるtipsとpitfallsの習熟を積み重ねることが重要で...
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Published in | 脳神経外科ジャーナル Vol. 31; no. 6; pp. 393 - 399 |
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Main Authors | , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人日本脳神経外科コングレス
2022
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0917-950X 2187-3100 |
DOI | 10.7887/jcns.31.393 |
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Summary: | 本邦においても, 定位ロボット装置を用いた頭蓋内電極留置術が保険収載された. ロボットガイド下での電極留置術のメリットは, 低侵襲のもと, 迅速かつ正確に留置を行えることである. 本稿では, 当院におけるROSA支援下での頭蓋内電極留置術の手術手技を報告した. 本手術に先立ち, プランニングのみならずシミュレーションを行うことで, 手技の安全性と効率性を高めることができた. 今後も, 脳深部構造にてんかん原生領域が予測される症例などには, 積極的にSEEGが適用されると考えられる. 安全かつ効率的な電極留置に向け, 手術計画・手技におけるtipsとpitfallsの習熟を積み重ねることが重要である. |
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ISSN: | 0917-950X 2187-3100 |
DOI: | 10.7887/jcns.31.393 |