組み換えバキュロウイルスで発現させたハンタウイルス核蛋白のIFA診断抗原への応用 : 腎症候性出血熱原因ウイルスの3種類の血清型との交差反応性(短報)
組み換えバキュロウイルスを用いてSeoul virus SR-11株の核蛋白(NP)を昆虫細胞中に発現させ, 間接蛍光抗体(IFA)法の診断抗原として応用した. 本細胞はハンタウイルス共通抗原を発現し, 腎症候性出血熱の原因となる3種の血清型のウイルスに対する抗体を検出した. 実験感染マウスと感染ドブネズミ血清の抗体価測定の結果, 本抗原は, 従来の感染Vero細胞と同等の感度と特異性を有し, 効果的で安全な代替であることが示された....
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Published in | Journal of Veterinary Medical Science Vol. 55; no. 6; pp. 1047 - 1050 |
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Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | English |
Published |
公益社団法人 日本獣医学会
1993
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Online Access | Get full text |
ISSN | 0916-7250 1347-7439 |
DOI | 10.1292/jvms.55.1047 |
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Summary: | 組み換えバキュロウイルスを用いてSeoul virus SR-11株の核蛋白(NP)を昆虫細胞中に発現させ, 間接蛍光抗体(IFA)法の診断抗原として応用した. 本細胞はハンタウイルス共通抗原を発現し, 腎症候性出血熱の原因となる3種の血清型のウイルスに対する抗体を検出した. 実験感染マウスと感染ドブネズミ血清の抗体価測定の結果, 本抗原は, 従来の感染Vero細胞と同等の感度と特異性を有し, 効果的で安全な代替であることが示された. |
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ISSN: | 0916-7250 1347-7439 |
DOI: | 10.1292/jvms.55.1047 |