CAD/CAMクラウンとジルコニアフレームによる固定性フル アーチインプラント上部構造を装着した2症例

現在, 歯科インプラントは, そのシステムが確立されたが, インプラントの上部構造として陶材焼付鋳造冠を用いた場合の長期予後については十分確立されているとはいえず, インプラント支台による固定性補綴装置は天然歯支台による固定性補綴装置と比較して前装陶材の破折の頻度が高いことが報告されている. そこで, 著者らはジルコニアフレームにCAD/CAMで製作したクラウンを接着性レジンセメントにて接着するオールセラミックブリッジの臨床応用を検討した. 本手法を用いることにより, 前装陶材の破折時も当該部位のオールセラミッククラウンの再製作のみで修理が可能であり, 強度の向上だけでなく, 患者の時間的,...

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Published inDental Medicine Research Vol. 30; no. 1; pp. 50 - 56
Main Authors 高場, 雅之, 後藤, 大介, 田中, 晋平, 真鍋, 真人, 馬場, 一美
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 昭和大学・昭和歯学会 2010
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ISSN1882-0719
2186-540X
DOI10.7881/dentalmedres.30.50

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Summary:現在, 歯科インプラントは, そのシステムが確立されたが, インプラントの上部構造として陶材焼付鋳造冠を用いた場合の長期予後については十分確立されているとはいえず, インプラント支台による固定性補綴装置は天然歯支台による固定性補綴装置と比較して前装陶材の破折の頻度が高いことが報告されている. そこで, 著者らはジルコニアフレームにCAD/CAMで製作したクラウンを接着性レジンセメントにて接着するオールセラミックブリッジの臨床応用を検討した. 本手法を用いることにより, 前装陶材の破折時も当該部位のオールセラミッククラウンの再製作のみで修理が可能であり, 強度の向上だけでなく, 患者の時間的, 経済的負担の軽減を図ることが可能である. 今回, 無歯顎患者に対して本手法による補綴治療を行ったところ, 良好な咬合・審美回復が観察されたため報告する.
ISSN:1882-0719
2186-540X
DOI:10.7881/dentalmedres.30.50