相談援助実習における実習スーパービジョンの現状と今後の課題 ─実習指導者フォローアップ研修におけるフォーカスグループインタビューデータのテキストマイニングから

近年、福祉に関わる様々な問題が取り上げられ、支援を担う社会福祉専門職の質と量の確保が求められるようになった。社会福祉士の養成においては、これまで以上に現場実習の在り方について大きな期待が寄せられており、実習指導者が果たす役割は大きい。そこで、本研究では平成28年度実習指導者フォローアップ研修のテーマとして取り上げた実習指導者が抱える実習スーパービジョンの課題に焦点を当て、現状と今後の課題を明らかにすることを目的とした。調査は研修参加者を対象としフォーカスグループインタビューを実施した。その後、抽出されたデータを基にテキストマイニングを行った。カテゴリ間の関連を見るために主成分分析を行い、より詳...

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Published in健康科学大学紀要 Vol. 14; pp. 17 - 27
Main Authors 渡邊, 隆文, 安保, 尚, 井坂, 優美, 圡屋, 瑛梨香, 楢木, 博之, 初鹿野, 美穂, 和光, 勇介, 渡辺, 健市, 渡辺, 裕一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 健康科学大学 2018
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Summary:近年、福祉に関わる様々な問題が取り上げられ、支援を担う社会福祉専門職の質と量の確保が求められるようになった。社会福祉士の養成においては、これまで以上に現場実習の在り方について大きな期待が寄せられており、実習指導者が果たす役割は大きい。そこで、本研究では平成28年度実習指導者フォローアップ研修のテーマとして取り上げた実習指導者が抱える実習スーパービジョンの課題に焦点を当て、現状と今後の課題を明らかにすることを目的とした。調査は研修参加者を対象としフォーカスグループインタビューを実施した。その後、抽出されたデータを基にテキストマイニングを行った。カテゴリ間の関連を見るために主成分分析を行い、より詳細な分析を行うためクラスター分析を行った結果、7 つのグループが抽出された。実習スーパービジョンの現状と課題として、指導者が抱えるジレンマ、スーパービジョンを行う環境整備、スーパーバイザーの自信のなさの3つが示された。
ISSN:1882-5540
2433-4634
DOI:10.24582/bhsu.14.0_17