マレック病ウィルス血清1型感染鶏胚線維芽細胞における糖蛋白Dの検出

マレック病ウイルス血清1型(MDV1)のGA株, Md5株, JM株をそれぞれ感染させた鶏胚線維芽細胞(CEF)をMDV1の糖蛋白D相同蛋白(MDV1 gD)を認識する単クローン抗体を用いた関接免疫蛍光法に供した. GA株に感染させたCEFにおいては多数の細胞が抗体で染色されたが, Md5株を感染させたCEFにおいては抗体で染色された細胞は極僅かで, JM株を感染させたCEFにおいては抗体で染色された細胞は全く認められなかった. 抗MDV1 gD抗体を用いたイムノブロット法によりGA株を感染させたCEFから64 kDaのバンドが検出された. この報告はMDV1感染培養細胞においてMDV1 gD...

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Published inJournal of Veterinary Medical Science Vol. 58; no. 8; pp. 777 - 780
Main Authors 川口, 寧, 見上, 彪, 新倉, 昌浩, 張, 炯寛, 小野, 満, 遠矢, 幸伸, 前田, 健
Format Journal Article
LanguageEnglish
Published 公益社団法人 日本獣医学会 1996
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ISSN0916-7250
1347-7439
DOI10.1292/jvms.58.777

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Summary:マレック病ウイルス血清1型(MDV1)のGA株, Md5株, JM株をそれぞれ感染させた鶏胚線維芽細胞(CEF)をMDV1の糖蛋白D相同蛋白(MDV1 gD)を認識する単クローン抗体を用いた関接免疫蛍光法に供した. GA株に感染させたCEFにおいては多数の細胞が抗体で染色されたが, Md5株を感染させたCEFにおいては抗体で染色された細胞は極僅かで, JM株を感染させたCEFにおいては抗体で染色された細胞は全く認められなかった. 抗MDV1 gD抗体を用いたイムノブロット法によりGA株を感染させたCEFから64 kDaのバンドが検出された. この報告はMDV1感染培養細胞においてMDV1 gDの検出を認めた最初の報告である.
ISSN:0916-7250
1347-7439
DOI:10.1292/jvms.58.777