ポリビニルピロリドンをFSHの溶媒に用いた家兎の過排卵誘起の簡易化(短報)

家兎における過排卵誘起処理を簡易化する目的でPVPをFSHの溶媒に用いた. その結果, FSH-PVPの1回投与でFSHを3日間にわたって6回投与する従来の方法と同等の排卵数と受精卵子数を得た. また, FSH-PVPの投与部位に炎症などの所見は認めていない. 以上のことから, FSH-PVPを用いることによって家兎の過排卵誘起処理を大幅に簡易化することが可能で, 動物に対する注射侵襲と人的労力の軽減が図れるものと考えられる....

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Published inJournal of Veterinary Medical Science Vol. 56; no. 3; pp. 599 - 600
Main Authors 金山, 喜一, 山海, 直, 成相, 孝一, 遠藤, 克, 佐久間, 勇次
Format Journal Article
LanguageEnglish
Published 公益社団法人 日本獣医学会 1994
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Summary:家兎における過排卵誘起処理を簡易化する目的でPVPをFSHの溶媒に用いた. その結果, FSH-PVPの1回投与でFSHを3日間にわたって6回投与する従来の方法と同等の排卵数と受精卵子数を得た. また, FSH-PVPの投与部位に炎症などの所見は認めていない. 以上のことから, FSH-PVPを用いることによって家兎の過排卵誘起処理を大幅に簡易化することが可能で, 動物に対する注射侵襲と人的労力の軽減が図れるものと考えられる.
ISSN:0916-7250
1347-7439
DOI:10.1292/jvms.56.599