エポキシ処理犬心膜パッチグラフトによる犬の実験的横隔膜欠損部修復

実験的に作成した横隔膜欠損部にエポキシ化合物のデナコールEX-313液で処理した犬心膜をパッチグラフトとして使用した. 同腹犬5頭を供試し, 術後1, 2, 3, 4, および5ヶ月まで観察を行い剖検後肉眼的および組織学的検索を実施した. 全例において臨床的には異常を認めなかった. 組織学的には術後1ヶ月でグラフト表面は漿膜で被覆され新生血管の増生がみられ, 5ヶ月を経過したものでも移植時と同程度の柔和性を保っていた....

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Published inJournal of Veterinary Medical Science Vol. 58; no. 7; pp. 685 - 687
Main Authors 松本, 英樹, 小口, 洋子, 三宅, ゆかり, 増田, 裕子, 政田, 早苗, 久野, 由博, 柴原, イネ, 高島, 一昭, 山根, 久恵, 山形, 静夫, 野一色, 康晴, 山根, 義人
Format Journal Article
LanguageEnglish
Published 公益社団法人 日本獣医学会 1996
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Summary:実験的に作成した横隔膜欠損部にエポキシ化合物のデナコールEX-313液で処理した犬心膜をパッチグラフトとして使用した. 同腹犬5頭を供試し, 術後1, 2, 3, 4, および5ヶ月まで観察を行い剖検後肉眼的および組織学的検索を実施した. 全例において臨床的には異常を認めなかった. 組織学的には術後1ヶ月でグラフト表面は漿膜で被覆され新生血管の増生がみられ, 5ヶ月を経過したものでも移植時と同程度の柔和性を保っていた.
ISSN:0916-7250
1347-7439
DOI:10.1292/jvms.58.685