不活化口蹄疫ワクチンを用いた診断用VIA抗原の作製

口蹄疫不活化ワクチンからVirus-Infection-Associated(VIA)抗原の精製を試みた. アジュバントに吸着しているVIA抗原は, pH.7.6, 塩濃度0.3Mのリン酸緩衝液中で撹拌することによって回収できた. 牛での感染実験を行い, 感染細胞由来とワクチン由来の2種のVIA抗原を用いて抗VIA抗原抗体を測定し比較した. ワクチン由来のVIA抗原は, 抗原性, 抗体の力価および持続期間が, 感染細胞由来のVIA抗原とほぼ同一であり, ロ蹄疫清浄国で生産し得る診断用抗原として有用であった....

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published inJournal of Veterinary Medical Science Vol. 58; no. 6; pp. 599 - 601
Main Authors 鈴木, 敏仁, 村上, 洋介, 杉村, 崇明, 津田, 知幸
Format Journal Article
LanguageEnglish
Published 公益社団法人 日本獣医学会 1996
Online AccessGet full text
ISSN0916-7250
1347-7439
DOI10.1292/jvms.58.599

Cover

More Information
Summary:口蹄疫不活化ワクチンからVirus-Infection-Associated(VIA)抗原の精製を試みた. アジュバントに吸着しているVIA抗原は, pH.7.6, 塩濃度0.3Mのリン酸緩衝液中で撹拌することによって回収できた. 牛での感染実験を行い, 感染細胞由来とワクチン由来の2種のVIA抗原を用いて抗VIA抗原抗体を測定し比較した. ワクチン由来のVIA抗原は, 抗原性, 抗体の力価および持続期間が, 感染細胞由来のVIA抗原とほぼ同一であり, ロ蹄疫清浄国で生産し得る診断用抗原として有用であった.
ISSN:0916-7250
1347-7439
DOI:10.1292/jvms.58.599