日本上空におけるCF2Cl2,CFCI3およびN2Oの鉛直分布

日本上空における対流圏および成層圏空気試料の採集を1978年から開始し,CF2Cl2, CFCl3 および N2Oの分析を GC-ECD 法によって行った。 1978年10月から翌年3月にかけて,対流圏の平均体積混合比は CF2Cl2が 282PPt, CFCl3 が162ppt, N2Oが310ppbであった。また CF2Cl2 と CFCI3 の 1979年から1983年までの増加率は共に約20%であった。 下部成層圏における CF2Cl2, CFCl3 および N2Oの体積混合比は高度が増すとともに減少しており,その傾向は光化学理論から計算された高度分布にほぼ一致した。...

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Published in気象集誌. 第2輯 Vol. 62; no. 1; pp. 158 - 164
Main Authors 広田, 道夫, 村松, 久史, 牧野, 行雄, 佐々木, 徹, 外山, 芳男
Format Journal Article
LanguageEnglish
Published 公益社団法人 日本気象学会 1984
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Summary:日本上空における対流圏および成層圏空気試料の採集を1978年から開始し,CF2Cl2, CFCl3 および N2Oの分析を GC-ECD 法によって行った。 1978年10月から翌年3月にかけて,対流圏の平均体積混合比は CF2Cl2が 282PPt, CFCl3 が162ppt, N2Oが310ppbであった。また CF2Cl2 と CFCI3 の 1979年から1983年までの増加率は共に約20%であった。 下部成層圏における CF2Cl2, CFCl3 および N2Oの体積混合比は高度が増すとともに減少しており,その傾向は光化学理論から計算された高度分布にほぼ一致した。
ISSN:0026-1165
2186-9057
DOI:10.2151/jmsj1965.62.1_158