小麦中のデオキシニバレノールおよびニバレノールのLC-UVおよびLC-MSによる同時分析法の試験室間共同試験

小麦中のデオキシニバレノール(DON)およびニバレノール(NIV)のLC-UVおよびLC-MS(/MS)を用いた同時分析法を評価するために,11試験室で共同試験を実施した.精製には多機能カラムを用い,試料としてDON,NIV添加小麦3試料(0.1,0.5および1 mg/kg),自然汚染小麦1試料および非汚染小麦1試料を用いた.回収率はDONが90~110%,NIVが76~83%であった.DONにおける室内再現性の相対標準偏差(RSDr)は7.6%以下,室間再現性の相対標準偏差(RSDr)は25.2%以下,NIVにおけるRSDrおよびRSDrはそれぞれ10.7%以下,31.4%以下であった.Ho...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in食品衛生学雑誌 Vol. 53; no. 3; pp. 152 - 156
Main Authors 青山, 幸二, 前田, 守, 伊藤, 嘉典, 伊藤, 勇二, 内藤, 成弘, 甲斐, 茂美, 田中, 宏樹, 田中, 敏嗣, 李, 秀馨, 石黒, 瑛一, 小西, 良子, 小木曽, 基樹, 望月, 直樹, 宮下, 隆, 永山, 敏廣, 明石, 肇, 法月, 廣子, 平岡, 久明, 中島, 正博
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本食品衛生学会 25.06.2012
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN0015-6426
1882-1006
DOI10.3358/shokueishi.53.152

Cover

More Information
Summary:小麦中のデオキシニバレノール(DON)およびニバレノール(NIV)のLC-UVおよびLC-MS(/MS)を用いた同時分析法を評価するために,11試験室で共同試験を実施した.精製には多機能カラムを用い,試料としてDON,NIV添加小麦3試料(0.1,0.5および1 mg/kg),自然汚染小麦1試料および非汚染小麦1試料を用いた.回収率はDONが90~110%,NIVが76~83%であった.DONにおける室内再現性の相対標準偏差(RSDr)は7.6%以下,室間再現性の相対標準偏差(RSDr)は25.2%以下,NIVにおけるRSDrおよびRSDrはそれぞれ10.7%以下,31.4%以下であった.HorRatは0.4~1.4であり,いずれの方法も公定法として利用可能であることが示唆された.
ISSN:0015-6426
1882-1006
DOI:10.3358/shokueishi.53.152