傾向スコアを用いた Bell 麻痺に対するステロイド大量療法と通常量の比較

はじめに : Bell麻痺治療におけるステロイドの用量は, 北米の診療ガイドラインをはじめ初回プレドニゾロン (PSL) 投与量 50~60mg/dayが標準治療として広く普及している. 一方で日本の診療ガイドラインでは重症例に対してステロイド大量療法 (初回PSL投与量 120~200mg/day) を治療選択肢として提示している. これまでにステロイド大量療法と標準治療を比較したランダム化比較試験はなくステロイド大量療法の効果量は不明である. 本研究では傾向スコア分析を用いてステロイド大量療法の効果量を推定した. 対象と方法 : 2009年10月~2016年9月に倉敷中央病院を受診し, 発...

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Published in日本耳鼻咽喉科学会会報 Vol. 122; no. 3; pp. 258 - 259
Main Authors 宮崎, 拓也, 吉田, 充裕, 玉木, 久信, 白, 康晴, 藤原, 崇志, 佐藤, 進一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本耳鼻咽喉科学会 20.03.2019
日本耳鼻咽喉科学会
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ISSN0030-6622
1883-0854
DOI10.3950/jibiinkoka.122.258

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Summary:はじめに : Bell麻痺治療におけるステロイドの用量は, 北米の診療ガイドラインをはじめ初回プレドニゾロン (PSL) 投与量 50~60mg/dayが標準治療として広く普及している. 一方で日本の診療ガイドラインでは重症例に対してステロイド大量療法 (初回PSL投与量 120~200mg/day) を治療選択肢として提示している. これまでにステロイド大量療法と標準治療を比較したランダム化比較試験はなくステロイド大量療法の効果量は不明である. 本研究では傾向スコア分析を用いてステロイド大量療法の効果量を推定した. 対象と方法 : 2009年10月~2016年9月に倉敷中央病院を受診し, 発症1週間以内にステロイド治療が開始された18歳以上のBell麻痺患者を対象とした.
ISSN:0030-6622
1883-0854
DOI:10.3950/jibiinkoka.122.258