高コレステロール食を摂取した健常女性の血清コレステロールに及ぼす低分子化アルギン酸ナトリウムの影響
コレステロールを負荷した健常女性の血清総コレステロール (T-Ch) に及ぼす低分子化アルギン酸ナトリウム (DSA) 摂取の影響を調べた. 試験群には DSA 2g を含むドリンクを 1 日 2 本ずつ 3 週間摂取させ, 対照群には DSA を含まない以外は外見, 含有成分の同じドリンクを摂取させた. 血液検査は摂取開始 2 日前, 摂取開始後 1, 2, 3 週間後の 4 回おこなった. 対照群の T-Ch は上昇の傾向を示したが, 有意な差は認められなかった. しかし, 対照群のなかで摂取前の T-Ch が 180mg/ dl 以上の被験者では, 2 週目と 3 週目の T-Ch が上...
Saved in:
Published in | 日本家政学会誌 Vol. 48; no. 3; pp. 225 - 230 |
---|---|
Main Authors | , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | English |
Published |
一般社団法人 日本家政学会
1997
|
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0913-5227 1882-0352 |
DOI | 10.11428/jhej1987.48.225 |
Cover
Summary: | コレステロールを負荷した健常女性の血清総コレステロール (T-Ch) に及ぼす低分子化アルギン酸ナトリウム (DSA) 摂取の影響を調べた. 試験群には DSA 2g を含むドリンクを 1 日 2 本ずつ 3 週間摂取させ, 対照群には DSA を含まない以外は外見, 含有成分の同じドリンクを摂取させた. 血液検査は摂取開始 2 日前, 摂取開始後 1, 2, 3 週間後の 4 回おこなった. 対照群の T-Ch は上昇の傾向を示したが, 有意な差は認められなかった. しかし, 対照群のなかで摂取前の T-Ch が 180mg/ dl 以上の被験者では, 2 週目と 3 週目の T-Ch が上昇していた. 一方, 試験群のなかで同様の条件の被験者では T-Ch の上昇が認められず, 対照群との問に有意差が認められた. DSA はコレステロールの排泄促進作用を有し, 通常 T-Ch の比較的高い人では, 食物に負荷されたコレステロールによる T-Ch の上昇を抑制する作用が有意に現れるものと示唆された. |
---|---|
ISSN: | 0913-5227 1882-0352 |
DOI: | 10.11428/jhej1987.48.225 |